2024.10.16
フォントは、ホームページや印刷物のデザインに大きな影響を与える、とても大切な要素です。どんなフォントを選ぶかで、デザインの見やすさや印象がガラッと変わるんです!今回は、フォント選びのポイントをご紹介します。
まずは、フォントにはどんな種類があるのかを知っておくことが大切です。大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ違う特徴を持っています。
特徴:セリフ体は、文字の端に小さな飾り(セリフ)が付いているフォントです。この装飾が、文字の形をはっきり見せてくれるため、長文の読みやすさに優れています。また、セリフ体はクラシックでフォーマルな印象を与えるため、落ち着きや信頼感を求めるデザインに最適です。
使う場面:書籍や新聞、ビジネス文書、公式なウェブサイトなど、フォーマルな印象を与えたいときに使われます。例えば、法律事務所や学術サイトなどがよく使用します。
特徴:サンセリフ体は、セリフ(飾り)がないシンプルなフォントです。文字の輪郭がはっきりしており、特に小さなサイズや画面上での読みやすさに優れています。サンセリフ体はモダンでクリーンな印象を与えるため、デジタルコンテンツやモバイル画面でよく使われます。
使う場面:ウェブサイト、広告、アプリケーション、プレゼン資料など、現代的で洗練されたデザインを目指す場合に使用されます。スタートアップ企業やテクノロジー系のウェブサイトでもよく見かけます。
フォントがおしゃれでも、読みにくかったら意味がありませんよね。デザインは見やすさが大事です。ここでは、見やすくするためのポイントをご紹介します。
文字が小さすぎると、読者は目を細めてしまいます。ウェブサイトでは、文字の大きさは16px以上がおすすめです。印刷物なら10pt〜12ptが標準的です。
文字同士が詰まりすぎていると、読みづらくなります。行間や文字間には余裕を持たせて、文字が詰まって見えないようにしましょう。行間は1.5倍~2倍くらいが読みやすいです。
本文は標準的な太さ(Regular)で、見出しや強調したい部分は少し太めのフォント(Bold)を使うと、バランスが良く読みやすくなります。
フォントは、デザインの雰囲気やブランドのイメージにも大きな影響を与えます。どんな印象を伝えたいかに合わせて、フォントを選びましょう。
丸みがあり、柔らかいサンセリフ体や、フレンドリーな手書き風フォントを選ぶと、親しみやすい印象を与えます。
例: 英語フォント「Nunito」、日本語フォント「Kosugi Maru」
落ち着いたセリフ体や、細くエレガントなフォントが高級感を演出します。洗練されたデザインや格式ある場面で効果的です。
例: 英語フォント「Playfair Display」、日本語フォント「Noto Serif JP」
シンプルでスッキリとしたサンセリフ体は、現代的で洗練された印象を与えます。
例: 英語フォント「Roboto」、日本語フォント「Noto Sans JP」
一つのデザインにたくさんのフォントを使うと、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。2~3種類に絞ると、統一感が出てスッキリ見えますよ。本文用と見出し用に分けて使うと、デザインにメリハリがついて見やすくなります。
ウェブサイトやアプリをデザインする際は、どのデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット)でもフォントが読みやすく表示されるかを確認することが大切です。特にスマートフォンでは、画面が小さいためフォントサイズや間隔に気をつけてください。スマホでの見え方を必ずチェックしましょう。
フォントには、無料で使えるものと有料のものがあります。それぞれの特徴を知って、目的に応じて選びましょう。
コストをかけずに使えるフォントで、Google Fontsなどから簡単にダウンロードできます。たくさんの種類があり、個人や小規模ビジネスで十分活用できます。
独自性や高いデザイン性が求められる場合におすすめです。高品質でプロフェッショナルなデザインに向いています。
無料フォントは広く使えるので、コストを抑えたい場合や基本的なデザインには十分です。しかし、ブランドの個性を際立たせたい場合や、特別なデザインを求める場合は、有料フォントも検討しましょう。また、使用するフォントが商用利用可能か、著作権やライセンスも必ず確認することが重要です。
おしゃれで見やすいフォントを選ぶには、使うシーンに合った種類を選び、読みやすさを大切にしましょう。シンプルで統一感のあるフォント使いが、デザインをすっきり見せてくれます。デバイスでの見え方やフォントの著作権にも気をつけて、信頼感のあるデザインを作りましょう。